2003.08.21 13:40 羽田空港から福岡空港へ向けて移動開始
2003.08.22 09:00 HTBマリーナへ移動 博多へ向けて回航
14:00-17:00 チェックイン・選手登録
18:00-19:00 キャプテン会議
2003.08.23 06:00 乗船開始・指定海域待機
07:00 スタートフィッシング
15:00 ストップフィッシング 壱岐・勝本へ入港
2003.08.24 06:00 乗船開始・指定海域待機
07:00 スタートフィッシング
14:00 ストップフィッシング
18:00-20:00 表彰式・パーティー
2003.08.25 04:00 HTBマリーナへ向け回航


8月21日(木) 晴れ

 今年はチームシンシアの1員として玄界灘BFTに参戦だ。往路は飛行機の時間の関係で福岡へ入り、そこからバス1時間で佐賀へ移動して佐賀ニューオータニに前泊。恒例の前夜祭は、あ〜んな事やこ〜んな事があったけどそこは武士の情けで黙っておこう(爆)。調子に乗っていつものようにビールと吉四六とシャンパンをばかすか飲んで、たぶん午前様になったころ気絶の就寝。


8月22日(金)  晴れ 波高1m

 8時半ごろしんしあさんが宿にお迎えに来る。そこから1時間ほど高速を走ってHTBマリーナへ移動。着いてすぐに事前発送してあったタックル類をチェックして組み上げるが、気温33度で無風で湿度70%でしかもピーカンの中で作業したら、30分ほどでパンツまでぐっしょり汗まみれになってしまった。50ポンドタックル4セットを組み上げてチェックして完成。

 ちょっと遅れたので急いで回航開始。HTBマリーナ出航が午前11時で、巡航20ノット弱の本当にのんびりとしたクルージング。風も波もほとんどなく、風光明媚な長崎の海をひた走る。午後2時半ごろマリノアに到着するが、いつ来てもここの桟橋は着けにくい。今回も35フィートバースが指定されたが、2つ分使ってやっとこさ着岸である。建物のせいで風が回り、おまけにマリーナの中を潮が通る変な構造のおかげで、体感無風状態でも船は0.5ノット近いスピードで流れてしまうのだ。

 チェックインして船を洗ってついでにドラグのチェックをする。「この船は後ろのデッキだけ見れば立派なトーナメンターだね」と言ってしんしあさんと笑う。とりあえず無事を祝って麒麟で乾杯。マリノアで飯を食って船員会館へ移動して風呂して就寝。


8月23日(土) 晴れ 波高1m

 朝5時起床。クルーの松本漁労長と入江君が車で迎えに来る。6時ちょい前にマリノアに到着し、出航申請をして船に乗り込む。ひとつ向こう側の筋では、40フィートバースにストライカー50やバイキング43が押し込まれており、まるで神業のような操船でマリーナを出てゆく。僕らは「隣が出てから出ようネ」といきなり弱気(笑)。33フィートでスタートを競う勇気はなく、いちばん後ろからスタートフィッシング。

 今日のポイントは壱岐の北西5マイルの「七里が瀬」で、周囲にもかなりの数の船が見える。ところがなかなかヒットコールが掛からず、うちもシイラ2本をタグリリしただけ。今日は駄目かな?と思っていたらいきなりカジキのヒットコールが入るが、ポイントを確認してびっくり。なんと対馬の南端まで移動しているのだ。そこから1時間走ったらもう韓国だぞ!(爆) 近所の船が全速でそちらに向かうのを見るが、僕らは常識的にそのままの場所で流し続ける。結局、この日は2本のカジキが上がったようだ。ストップフィッシング後、壱岐湯ノ本港に入ってアンカリング。釣果報告を出して確認すれば、タグリリ2本は今日のトップらしい。さてさて今日の宿は国民宿舎で温泉だ♪。宿に移動して風呂に入り、ビールに焼酎にとさんざん飲んでマグロ4本の出来上がり。


8月24日(日) 晴れ 波高1m

 今日は壱岐スタートなのでポイントが近い。それでも午後から前線通過で天気が崩れてくるという予報で、確かに空模様は一面の曇り空で風が巻いており芳しくない。対馬へ行く船が多いようだが、潮が同じならそこまでピンポイントに拘る必要はないと思い、オーナーに「どうせならここからまっすぐ南下しましょう」と進言。島ぎりぎりの浅棚を攻めつつ、壱岐と九州の間の島まわりも狙えるコースで、しかも流す方向が潮に逆らいつつ帰港方向という一石三鳥だと思ったからだ。

 今日は昨日にも増して魚影が薄く、ロールコールの数字を聞いていてもオールゼロばかりが並ぶ。カジキが駄目ならシイラをもう1本追加したいなぁと思っていたのだが、うちだけでなくどこの船も全く当たりがないようだ。12時のロールコール終了時点までシイラのタグリリ報告が1本もなかったので、最後の最後にちょっときわどいところを流してみることにした。ゲームエリアの端っこの、更に島陰になるところの30mライン(爆)を引っ張ったのだ。すぐそばには大敷が見えており、ここに30本以上のシロカジキが入ったのだそうだ。30分ほど岸ベタを攻めたとき、ルアーエリアに小さいシイラが飛び込んで来たのが見えた。ところが魚があまりに小さすぎて、カジキのルアーを食いきれないのだ。何度かアタックしてフックしないのを見て、最後の手段でアクセルをアオる。1回、2回、3回。船がどたばたと前後にハネたその瞬間、リリースクリップを飛ばせないほどの小さいシイラをヒットさせることが出来た。刺身にしたら2人前しか取れないような奴を引っ張り上げて記念撮影して無事にタグリリ成功(^^)v。

 あとは結局そのままノーヒットでストップフィッシング。帰着申告と釣果報告を提出して無事に競技終了。レストランでビール飲みながら結果の発表を待つ。午後5時半に成績発表があり、チーム・シンシアは総合5位、タグ&リリース部門で優勝だ。背中に派手な刺繍の入ったシャツに着替え、表彰式では嫌というほどほげほげ飲んで大騒ぎ。そのあと予定を変更して佐賀に泊まる事になり、車で移動してまたもや佐賀ニューオータニへ。ラウンジでまた少し飲んで、そのあとは充実感いっぱいでベッドに入った。


8月25日(月) 晴れ

 今日はしんしあさんにご接待していただく事になった。まずは車で唐津まで行き、イケス料理の店で生きたイカをご馳走になる。こちらでいただいた魚介類の中ではこのヤリイカとウニが抜群に美味しかった。そのあとフットマッサージで時間を潰し、夕方の飛行機で東京へと戻った。

 8月27日、佐賀から送った荷物類一式がやっと届いた。今日はもう洗濯機を2回も回しているが、この汗くさい荷物と一緒にやっと魂が帰ってきたという感じだ。やっぱり何度出てもトーナメントは楽しい。辛く苦しいこともあるけれど、それでも間違いなく楽しい。今年の夏はこれで終わりだが、振り返ってみていま心からこう言える。




   ああ、今年もいい夏だった!





 HTBマリーナで出航準備をするSINCERE。なんとホテル側から見て1番手前の桟橋である。なんと派手な場所なのだろうと思ったが、これはきっとオーナーの日頃の行いと性格のせいだろう。

 1日目が終わって壱岐に入って接岸したあとの記念写真。まだまだ余裕がある。写真右が本邦初公開のしんしあさん。

 同じく壱岐にて。左側はHTBマリーナのスタッフの入江君。シイラやシーバスのキャスティングはかなりの達人で、お客のトローリングにも付き合うという。カジキはまだ未体験だそうだが、一緒にいて全く違和感がなかった。いいクルーになれると思う。

 壱岐の国民宿舎の食堂にて。ここで出されたごく普通のアジの塩焼きやエビフライが抜群に美味しかった。右側がしんしあさんの会社にお勤めの松本漁労長。月に4回は必ず釣りに行くという猛者で、仕立て船の船頭より上手いらしい。彼の運転する車に乗せて貰うとその理由が良く分かる。

 最終結果表。エントリー8番のチーム・シンシアは見事5位入賞でタグ&リリース部門で優勝!最後の1本がなければどうなっていたか分からない。

 表彰式にて。エバーグリーンホテルの宴会場でのパーティだったが、なかなか雰囲気良く楽しめた。お揃いのシャツはHTBマリーナのオフィシャルシャツの背中にカジキの刺繍を入れたオリジナル。3匹も飛んでいるものだから目立つ目立つ(笑)。

 回航して帰ってきたとき、ハウステンボスを海から眺めた図。どう見ても日本には見えない。

 そして自分のバースに帰着。アウトリガーに大会旗。