2005.07.21 10:00 マリーナペラガス出航・和歌山県串本港へ向けて回航
14:30 和歌山県串本港入港
2005.07.22 06:00 乗船開始・出航・指定海域待機
07:00 スタートフィッシング
15:00 ストップフィッシング・17:00までに帰港
2005.07.23 05:30 乗船開始・出航・指定海域待機
06:00 スタートフィッシング
14:00 ストップフィッシング
16:00 マリーナペラガスへ向けて回航
20:30 マリーナペラガスへ帰港


7月21日(木) 晴れ 波高0.5m

 日記に書いたように突貫工事で修理を行い、無事にOKが出たのはなんと回航の2日前だった。今回は高松からの回航なので、朝10時に出て荒れるはずもない瀬戸内海をおだやかに巡航24ノット。鳴門を越えてもせいぜい1mまでしか波が上がらず、文字通りベタ凪の回航でとても楽だった。初めての串本港でどたばたするのが嫌だったので、勝手の分かったすさみ漁港で給油をしてから串本入り。ゴールデンベイとタイミング良く落ち合うことが出来たので、そのまま2艇揃って着岸してチェックイン。WEB検索で決めた宿は、なんと町中の温泉(単なる公衆浴場だ)の2階!まあそれでもエアコンが効くし部屋は広いしお安いし、トーナメントの宿としては文句のない条件だ。夜は例によって居酒屋へ行ってしこたま飲んで、明日の爆釣を誓って早めに就寝。


7月22日(金) 晴れ 波高1m

 いつものように朝7時にスタートフィッシング。いつもと違うのは、そこからポイントまで10分しか掛からないということだ。海は昨日よりほんの少し波が出ているがとても穏やかで、僕らはもちろん先々週のポイントに直行するが、残念なことにここには良い潮が入っていないようだ。大島のすぐ南側にマカジキが出るという情報を仕入れていたので、午後から少し岸寄りを攻めようかと思っていたら「ゴールデンベイ、マカジキヒット」のコール。これは触っただけですぐ外れたようだが、ああやっぱり攻め方が上手いなと感心してしまった。

 2週間前の瀬からスタートして、一昨年のヒットポイントあたりを流すも潮が良くない。ゴールデンベイが掛けたあたりを攻めると、何度かヒレを見かけるのだがルアーに反応を示さない。結局、1度のチェイスもヒットもないままにこの日はストップフィッシング。港に戻って船を洗い、人間様を洗ってから今度はアルコール消毒して早めに就寝。健康の秘訣はこれ、いつも綺麗にすることだ。


7月23日(土) 晴れ 波高1m

 今日はなんとスタートフィッシングが朝6時!これだけ早いのは土佐ビルだけだと思っていたら、こんなにポイントの近い串本でもやってくれた。今日はルールが変更になり、串本の東の沖の瀬がエリアに含まれることになった。確かにこちら側に漁師の船がたくさんいたのは知っていたが、南東の沖の潮にはイルカが山ほど入っており、いくら曳っぱっても魚が釣れる気がしなかった。とりあえずセオリー通りに朝イチのマカジキを狙うべく、今日も昨日と同じ大島の200mラインを攻める。このあたりは本船がばりばりに行き交う場所で、南北に移動するときはタイミングを見計らわないとルアーを踏まれることになりかねない。

 そうこうしているうちにヒットコールが多発!場所は今日からエリアに入った場所そのものずばりで、無線を聞く限りでは潮がずいぶん良さそうだ。こちらの大島は1日で潮が当たらなくなっており、昨日に比べて1度近くも水温が低い。無線で報告されるヒットエリアの真ん中には瀬があるので、そちらに向けてトローリングしながら移動することにした。距離はおよそ10マイルほどだから、1時間ちょっともあれば着くだろう。

 後半戦は新しいポイントを真面目に攻める。潮目の出来方が一種独特で、綺麗に流せるラインが限定されてしまうので大渋滞になってくる。その中で、マナーの非常に悪い船が1艇おり、うちの左後ろから距離を詰めてきて併走してくる。ルアーエリアの斜め後方50mを嫌がらせのように走ってきて更に寄せてくるのだ。うちのルアーを踏んだら絶対に船を沈めてやると本気で心に決め、こちらはオーパイを入れて腕組みをして後ろを向き、相手の運転手をじっと睨み続けていた。後日、安田でその話をしたら、彼らも同じ船に同じ嫌がらせをされたそうだ。幸か不幸か、こいつは勝浦や下田には来ていなかったから、来年以降は会うこともないだろう。

 さて、肝心の釣りの方はというと、相変わらずの大混雑の中でときおりヒットコールが上がるという状況だ。レーダーを見れば5マイル四方に30艇!以上もうろうろしており、こうなると釣りはもう宝くじを当てるようなものになる。何度かヒレを見て、何度かチェイスされ、でっかいシイラが1本掛かったが、結局カジキのヒットはなく14時にストップフィッシングとなる。大会の途中でゲームエリアが変更になるというのはかなりの問題だが、どうせ来年以降二度と来ないからもうどうでもいい。

 大会中ずっと気になっていたのだが、実は大きな台風が近づいて来ている。今はまだ東の風が4〜5mというごく普通の海だが、日曜午後にはかなり荒れるという予報が出ていた。串本に帰ってみれば、一緒にもやいを取っていた3艇全員が今日のうちに移動するとのこと。エバーランドとゴールデンベイは大王・蒲郡方面へ。ティレオは大分へ帰る準備をしていた。うちはどうしようかとずいぶん悩んだあげく、表彰式をキャンセルしてティレオと一緒に帰ることにした。

 大急ぎで給油をして、宿をキャンセルして荷物を引き上げ、夜走り覚悟で午後4時に串本港を出港だ。潮はずっと追い潮でしかも追い風だから、巡航25ノット近くですいすい移動。鳴門を抜けて日没になりペースが落ちたが、午後9時前にはペラガスに帰ってくることが出来た。西に走った僕らは楽だったが、ゴールデンベイは大王を抜けるのに波高3m真向かいでえらく苦労して、結局ラグーナに着いたのは僕らと同じ午後8時過ぎだったそうだ。振り返って結果はどうあれ、海の世界は早い者勝ち。事故もおこさず無事に帰って来れて良かった。


 大会前日。長い方のガーリントンが内側に入らない理由はただ1つ「バウのフレアが岸壁にこすっちゃうんですよ」だそうだ。37バートラムはかなり細身の部類だが、それと同じくらいの幅しかないガーリントン44。波に強いのもうなずける。

 ゴールデンベイとティレオのクルー。

 大会1日目は大所帯になった。手前からエバーグリーン(ビテック58)、ゴールデンベイ(ガーリントン44)、ティレオ(バートラム43)、アクエリアス(バートラム37)

 ベタ凪にご機嫌なA部さん

 ちょっと一服のしんしあさん

 数少ない自分自身の写真 (撮影はSPADAさん)

 お気に入り写真♪ バックに見えるのは串本大橋。(撮影はプロカメラマンの鈴木さん)